
BMWが自動車メーカーとしてスタートしたのは1928年(昭和3年)。ヨーロッパの自動車メーカーのなかでは歴史が長い、というメーカーとはいえない。でも、世界中の自動車メーカーがBMWを意識している。もちろん日本のメーカーもだ。
その理由は、BMWのクルマづくりに対するこだわりが、ハンパじゃないからだ。
もともとBMWは航空機用のエンジンを製造していた。このときの優秀な技術をドイツをはじめヨーロッパの人たちは知っていた。そのメーカーがクルマをつくる、というので注目していた。完成したクルマは高品質、高性能だったので、たちまち一流メーカーの仲間入りをしたのだ。
BMWのクルマづくりに対するこだわりはいくつもある。
まずエンジンだが直列6気筒をメインエンジンにしている。最近のエンジンはコストやスペース効率からV型が主流。しかしエンジンのバランスや吹け上がりの小気味よさは直列式のほうが上なのだ。BMWはそこを大切にしている。
駆動方式も、FF車全盛のなかで、フロントエンジン、リア駆動のFR車にこだわっている。これも車体の重量バランスを前後均等にしたいため。
この2つだけを取り上げてもBMWのこだわりがわかる。そして、その理由は、運転をして楽しいクルマにしたいから。気持ちよく運転できるクルマづくりのためなのだ。
実際にBMWのクルマに乗り、走りはじめると、まずエンジンの回転スピードが、ドライバーの意志に忠実に反応してくれることに驚く、次にカーブを曲がると、クルマ全体がスーッと自然な感じで向きを変えてくれることに感激する。
これがBMWが目ざしているクルマの動きなのだ。つまり、走ること、それ自体がBMWを運転する楽しさになる。
環境に対してもBMWは信念がある。それはハイブリッドや電気や燃料電池もきちんと研究するが、それ以前に、いま使用しているガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの効率をもっと高めることも大切だ、ということ。あくまでも現実の問題として、環境問題に接しているのだ。
ここまで真剣にクルマの楽しさや将来を考えている自動車メーカーは少ない。ぜひ一度BMWのハンドルを握ってみてほしい。