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Mercedes-Benz New A-Class
サイズはコンパクトでも安全装備はラージクラス並み。
メルセデス・ベンツらしい風格ある上質感をコンパクトクラスでも実現
新開発のエンジン、新開発ミッションで快適な走りと省燃費を同時に実現

 A クラスがメルセデス・ベンツのコンパクトカーとして発表され、市場の話題性を独占したのは 1998 年。あれから 7 年が経つ今年、フルモデルチェンジした新型が日本上陸となった。初代が携えてきた革新的なコンセプトはそのままに、機能性や実用性、品質感をさらに高め、「知的進化」した新型車の登場になる。
  ラインナップは、 1.7L の「 A170 」。これに装備を充実させた「 A170 エレガンス」。さらに、この充実した装備に 2.0L エンジンを搭載させた「 A200 エレガンス」。合計 3 タイプの展開となる。

サイズはコンパクトでも安全装備はラージクラス並み。
   
   
   

 先代と比べると、全長が 235mm 延長された新型 A クラス。それでも 4m には届かない 3.850m となっている。
 まずはフロント部分。見切りの良さを考慮したボンネットの傾斜は、フロントウインドウとほぼ一直線。ヘッドライトはクリアレンズで覆われた水滴の形状。標準仕様はハロゲンランプだが、オプションとしてバイキセノンライトも選択可能となっている。
  モデルによる外観上の違いは、 A170 はブラックベースのグリルだが、エレガンスタイプは、クローム付シルバータイプとなり、フォグランプが標準装備となる。
 フロントのホイールアーチからリアのランプまでをつなぐサイドラインは、小さいながらも筋が通っているとアピールするかのようなシャープな印象。ウインドウ後端部は、初代のデザインと同様、ルーフスポイラーに向かうように、つり上がっている。これは、後方視界の向上と後部座席の開放感をもたらすデザイン。
  被視認性向上にも貢献する大型のコンビネーションランプは、完全にサイドまで回り込み個性的なカーブのラインと相まって、注目を引くデザインとなっている。リアウインドウの水滴や汚れ防止にもなるルーフスポイラー形状や、角度調整が出来る可倒式のルーフアンテナなど、各種の外装は実用面にも充分配慮されている。エグゾーストエンドはモデルによる差別化が図られ、 A170 は円形、エレガンスタイプは楕円形となっている。
 さらに、今回の新型車のエクステリアデザインは、コンパクトクラスながらも空気力学を考慮したデザインとなっている。空気抵抗を 0.29 に下げることにより、高速走行時の省燃費性能を向上させるだけでなく、車体の下部を大きなフロアカバーで覆うことにより、空気の整流を行い、安定したドライビングになるように設計されている。

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メルセデス・ベンツらしい風格ある上質感をコンパクトクラスでも実現
   
   
   

 コンパクトカーとはいえ、さすがはメルセデス・ベンツ。国産車の同セグメントにはない、上質感を漂わせている。
  ドアを開けた瞬間に目に入ってくる誇らしげな「 Mercedes-Benz 」のロゴ入りステップカバー。エレガンスタイプには、本革のステアリング・シフトノブ、本木目調のセンターパネルを採用するなど、メルセデス・ベンツとしての高級感は、小さいボディの中にしっかり演出されている。
 メーターパネル中央部分には、走行距離や外気温度などがデジタル表示されるマルチファンクションディスプレイが置かれ、その両脇には大きな丸型スピードメーターとタコメーター、さらにその両端に水温計と燃料計の小さいメーター、というデザイン。このメーターまわりも含め、センターコンソールのスイッチ類の配置は、エルゴノミクス ( 人間工学 ) に基づき、視認性や操作性に配慮したレイアウトになっている。また、オーディオやマルチファンクションディスプレイなどの操作スイッチはステアリングにも配置されているので、運転中ハンドルから手を離すことなく操作出来る。また、初代では、センタートンネルにあったドアウインドウスイッチが、各ドア側にレイアウト変更されている。
  ラゲッジルームは底の高さを簡単な作業で約 100mm 調整出来る。奥底に下げると容量が 10L 増える。
  フロントシートは、運転席 / 助手席ともに傘の収納ホルダーが設置されている。また、エレガンスタイプは、シート下部に収納トレイが用意される ( パワーシートを除く ) 。ドアポケットは、フロントは特殊形状のホルダーを使うと 1L ボトルが、リアには 500ml ボトルがそれぞれ入る。室内照明はラゲッジルームやテールゲート、ミラー付のサンバイザーなど、利用しやすい場所に設置されている。
  また、オプションになるが、天窓・パノラミックラメラールーフがある。 UV100% カットのスライディングルーフで、開閉にかかる時間は約 5 秒。完全に開いている時でもノイズが抑制されるデザインなので、快適性が約束される。
  エレガンスに標準装備される、クライメートコントロールは秀逸。内気循環ボタンを 2,3 秒押し続けると、内気循環モードに切り替わるだけでなく、開いているウインドウすべてが自動的に閉まるもので、トンネル走行に便利な機能。再度ボタンを押すと、閉まったウインドウ等がすべて元の位置に戻る仕様になっている。

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新開発のエンジン、新開発ミッションで快適な走りと省燃費を同時に実現
   
   
   

 先代の A シリーズの排気量は、 1.6L と 1.9L であったが、新型 A シリーズは 100cc 拡大された。
  1.7L と 2.0L の 2 タイプに、新型の直列 4 気筒 SOHC エンジンを搭載。回転域によってインテークマニフォールドの長さを 2 段階に切り替える、可変インテークマニフォールドを採用。低速域では吸気経路を長くしてトルクアップを図り、高速域では経路を短くしてパワーアップを図るなど、常に豊かなトルクとパワーが提供される。また、従来の 5 速 AT に代わり、新開発のオリジナル CVT 「オート・トロニック」を採用。ギア比を最小から最大まで、無段階で調整する。スタンダードモード「 S 」と、低回転域を使い滑らかな加速と低燃費を実現するコンフォートモード「 C 」の 2 つの自動変速モードと、ティップシフトレバーでシフトアップ / ダウン操作が可能なマニュアルモードがある。
 トレッドはフロント +50mm 、リア +100mm ワイド化され、コーナリング性能が向上。ホイールベースも +145mm 延長され、直進安定性も向上している。サスペンションは、フロントには新設計のマクファーソンストラット式サスペンション、リアにもやはり新設計のスフェリカルパラボリックスプリングを採用。また、ビルシュタインと共同開発した可変ダンピングシステムは、油圧によりショックアブソーバー内のバルブを開閉させる構造。通常走行時は柔らかめで快適な乗り心地を実現し、ハードなコーナリング時など負荷がかかる場合は、速やかに強力な減衰力を得て確かなハンドリング性能を実現するなど、常時スポーティかつ安全性の高い走行が可能となる。
  コンパクトカーであるからこそ、安全面には最大の配慮がなされている。安全ボディコンセプトとして、 58 度前傾して搭載させた横置きエンジン、一般的な乗用車より 200mm 高いサンドイッチコンセプトの二重フロア、拡大されたクラッシャブルゾーンは、万が一の衝突時には、エンジンなどが車体下部に潜り込み、室内へのダメージを避ける設計となっており、高い衝突安全性を提供している。
  操作安全性を向上させ、事故を未然に防ぐシステムとして、(1)アンダーステアやオーバーステアなど危険な状態になる前に、各輪のブレーキとエンジン出力を制御して車両姿勢を安定させる ESP( エレクトロニック・スタビリティ・プログラム ) や、(2)ブレーキロックを防ぎ、制動中でもステアリングの効きを保つ ABS( アンチロック・ブレーキ・システム ) 、(3)センサーが緊急ブレーキと判断したときに踏力をアシストする BAS( ブレーキ・アシスト・システム ) などが標準装備される。
  小さいボディに、メルセデスの最新性能をあますことなく身につけている新型 A クラス。上質なゆとりをも醸し出すコンパクトカーである。

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